初心者が失敗しないゲーミングモニター(ディスプレイ)の選び方!

ゲーマーなら知っておきたい!V-SYNCとG-Syncと144Hzについて!

2018年に入ってEスポーツ人気が過熱してきて、高額なゲーム専用を謳うモニターが多数登場しております。ゲーミングモニターと言っても様々な種類が存在し値段も数万円から数十万円までと幅広くあり、何が違うのか良くわからなかったりします。

ここでは、初心者がどんなゲーミングモニターを買うのがベストなのかを、分かりやすく紹介していきます。

価格差はどこから生まれるのか

ゲーミングを謳うものでも安いのは2、3万円で買える物から10万超えの物まで存在します。この価格差はもちろん性能の差に直結しており、やはり高額なモニターの方が性能が高い傾向にあります。基本的に下記の7つの性能で良し悪しが決まってきます。この7つの性能について、1つ1つ詳しく解説していきます。

  1. リフレッシュレート
  2. パネル
  3. 解像度
  4. 応答速度
  5. G-sync & FreeSync
  6. 表示色、輝度、HDR
  7. その他モニター独自の機能

高性能なゲーミングモニターがあれば良いとは限らない

まず、知っておきたいのが、全てにおいて完璧の全部盛りのゲーミングモニターは存在しません。10万超えのゲーミングモニターにも欠点はあります。ですので、何を捨てて何を取るかがゲーミングモニター選びでは重要になっていきます。また、高性能なゲーミングモニターの機能をフルに使うには、高性能なビデオカードが必要になります。リフレッシュレートが244hz対応のモニターを使っていたとしても、ビデオカードが「GeForce GTX 1050 Ti」程度だと、244hzは愚か120hzすら満足に出ません。最新のゲームなら60hzでギリギリ遊べる程度になるのではないでしょうか、そんな人が244hz対応の高級ゲーミングモニターを買っても、そのモニターの性能を出し切ることはなく、無駄な出費に終わってしまいます。これならモニターではなくビデオカードを買い替えたほうがお得です。

ポイント

CS:GOなどの比較的に古くて軽いゲームなら、ビデオカードの性能が低くても高いFPSが出るかもしれないので、プレイしてるゲームによっても変わってきます。

この様に、モニター本来の性能を活かすには、現状発売しているビデオカード上位クラスが必須になることがありますので、自分よくプレイしているゲームで、どれくらいのFPSを出せているのかを、まず確認しましょう。

1.リフレッシュレート

1秒間に表示される画像の枚数です。60hzなら1秒間に60枚画像が切り替わり、144hzなら1秒間に144枚画像が切り替わります。標準的なモニターは60hzです。家庭用のテレビなどは60hzが一般的で、普通に映像を見るだけなら60hzで十分です。しかしFPSなどのアクション・シューティング系のゲームとなると話は変わってきます。素早い視点移動や、素早い敵を捉えるには、リフレッシュレートが高い方が断然捉えやすいです。下記の動画では60hz、120hz、144hz、240hzでの見え方の違いを紹介しています。60hzではスロー再生するとパッパッパッっと瞬間移動してる感じですが、244hzでは消えずに滑らかに表示されているのが分かるかと思います。この差がアクション・シューティング系のゲームでは差が出ます。

240hzってホントに必要?

200hzオーバーのゲーミングモニターが登場してきていますが、この200hzに到達するには、ゲーム内で200FPSを出す必要があるという問題です。最新のゲームなら「GeForce GTX 1080」 でも140FPS超えがやっとで100FPSを下回る場合もあるぐらいです。ですので、200hzオーバーのゲーミングディスプレイを買う場合は、最低でも「GeForce GTX 1080」をSLIで2個使うぐらいのPCスペックを持ってる人が、はじめてチョイスするゲーミングモニターなので、こんなサイトを見てる、ほぼすべての人が200hzオーバーは必要ないです。CS:GOなどの古いゲームならSLI環境がなくても200オーバーのFPSが出るみたいなので、CS:GOに人生捧げてる人などは選択肢にいれていいと思います。

注意ポイント

初心者が勘違いしていることで1つPS4などの家庭用ゲーム機は60FPSしか出ませんので、144hz対応のゲーミングモニターを買っても144hz出ませんので、金をドブに捨てている様な物なで注意しましょう。あくまでもPCゲームに特化した物だとお考えください。スペックの低いニンテンドースイッチなどは30FPSなどのゲームもあります。

パネル

ゲーミングモニターを謳うモニターでも使われてるパネルは大きく分けて「TN」「VA」「IPS」の3種類存在し、それぞれメリット、デメリットがあります。簡単な表にすると下記になります。

 TNVAIPS
色再現
コントラスト
視野角
リフレッシュレート
応答速度
価格

TNパネル

ゲーミングモニターと言えば、ほぼこのTNパネルが使われています。144hz以上のリフレッシュレートや応答速度が1msなどアクション・シューティング系のゲームに一番必要なものが、一番優秀です。しかも他のパネルと比べて、はるかに安く、一番手が出しやすいパネルになります。しかし全体的に画面が白っぽく、真っ暗な部屋で黒を表示しても白っぽいです。ゲーム専用機としては優秀だが、映画などの映像を見たり、会社的な作業をする方には向きません。視野角も酷いので、真正面からしかまとみに見れません。

VAパネル

TNパネルとは逆のパネルと考えて問題ありません。応答速度やリフレッシュレートは悪いが、コントラストが良く、黒が黒で表示されます。色の再現性も高く引き締まった黒と相まってメリハリのある綺麗な映像になります。144hzは出せるが応答速度が遅いです。GtGで4msあれば144hzでも遅延はほぼないと思います。

左がVAパネルで、右がIPSパネルです。

IPSとVAのコントラスト比較

参照元:http://4k.com

IPSパネル

TNの長所とVAの長所を併せ持ったパネルです。色はもちろん応答速度なども、そこそこ早く現在もっとも主流になっているモニターです。最大の特徴は視野角が優れている点で、斜めから見てもしっかり見れます。ビビットな色合いで、VAパネルよりキレイで鮮やかに見えます。1、2万円円で買える手頃なIPSパネルのモニターは多数ありますが、ゲーマーにとって一番大事なリフレッシュレートの最大値が上がった途端に値段が跳ね上がります。

用途に別のメリット・デメリット

以下が個人的な見解を表にしたものです。

 TNVAIPS
ゲーム
仕事
動画鑑賞

ゲームオンリーならTNでいいかと思いますが、仕事、動画鑑賞などもするのであればIPSの方が幸せになります。VAは一人で真正面から動画鑑賞などするならオススメですが、横から見たり、複数人で見る場合はIPSが圧倒的です。

モニターを2台にして、ゲーム用にTN、その他の作業はIPSなど分けれるなら2台持ちも悪くありません。しかし、2台買うとなると2台分の費用と、アームなども必要になってくる場合もあるので、その合算した合計金額で高めのIPSモニター1台にするのもいいかもしれません。

解像度

少し前ならフルHD(1920x1080)一択だったのですが、今では2Kを飛び越して4Kが標準的な動きになってきます。ゲームでも4K画質を謳うものが増えてきてますし、フルHDのものか4Kにするか迷うかと思います。24インチ、27インチのモニターなら4Kは必要ないと思います。27インチのモニターなら2560×1440の2Kまでで十分です。4Kが必要になるのは30インチ以上の大型のモニターの場合にはじめて必要になってくると思います。4K画質となると、最新ゲームなどは上位のビデオカードを使っていても100FPS前後だったりします。4K解像で、144hzを出すには、かなりきついのが現状です。ゲームに特化するのであれば、まだまだ4Kは必要ないのかと考えております。TNモニター選ぶのであればなくても良いですが、IPSでゲーム以外に使うならあった方が良いです。2Kまでのも選択肢としては、かなりありかと思います。

応答速度

正しくは応答時間です。英語では「Response time」と言われています。TNパネルが1msと圧倒的な速さを出しています。IPSも早くなってきておりますが、5ms辺りで限界に来ています。VAパネルはGtGで4ms辺りで通常は9msとかが普通です。

この応答速度ですが、60hzの場合は1hz辺り16.6msとなりますので、16.6ms以下なら遅延は感じません。144hzなら6.9msまでなら遅延は感じないので、ゲーミング系はどれもクリアしてるかと思うので心配する必要はあまりないのかもしません。

  • 60hz=16.6ミリ秒(1/60秒)
  • 144hz=6.9ミリ秒(1/144秒)
  • 240hz=4.2ミリ秒(1/244秒)

さらに細かく言うと入力遅延も計算に入れないとダメなのですが、そこまで考えなくても良いかと思います。ゲーミングを謳うディスプレイなら、この値は、どれもクリアしてると思うので、それほど気にしなくてもよいです。144hz対応で応答速度が10msのモニターはないかと思います。

G-sync & FreeSync

テアリングとスタッターがなくなり、ラグも最小限に抑えられる機能です。あって損はない機能ですが、G-syncの場合はFreeSyncと同性能のモニターのでも値段が数万高いのが、かなりのネックとなっています。詳しくは下記の記事を参照してください。

ゲーマーなら知っておきたい!V-SYNCとG-Syncと144Hzについて!

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表示色、輝度、HDR

通常のモニターなら8ビットの1677万色が標準的ですが、HDR対応なるものが出てきて10ビットの10億7000万色の物も出てきています。DisplayHDR 400やHDR10などに対応したものを選びましょう。

その他モニター独自の機能

フリッカーフリー

チラつきを抑える機能です。動画を見れば一目瞭然ですが、搭載されてる方が絶対いいです。

暗くて見えづらい場所を明るくする機能

暗いところを明るくする機能です。輝度とコントラストを調整してるだけ?なので、自分でモニターを調整すれば出来る機能だが、ボタン1つで設定が変えられるのは便利です。BenQ:Black eQualizer、ASUS:GameVisual、LG:ブラックスタビライザーなの呼び名が違います。

DyAC(Dynamic Accuracy)

BenQの一部のモニターに搭載されている機能です。フレームとフレームの間に黒を差し込むことにより、残像を減らす技術です。LGの1ms Motion Blur Reductionと同じものかと思います。

ゲーミングオンリーならTNパネルのモニターがオススメ!

ハイスペックPCをお持ちで、お金に糸目を付けない方

ビデオカードはSLI、GTX 1080などハイスペックのPCを持ってる人は240hzの1msでG-sync、FreeSync対応の物を選びましょう。でもぶっちゃけ、240hzを活かせるゲームはCS:GO、オーバーウォッチぐらいで、PUBGとか200hzはかなりきついと思います。かなり限定された使い方以外の人にはおすすめしません

映像もゲームもどっちも楽しみたいならIPSパネルのモニター

技術の進歩で、リフレッシュレートも応答速度も改善されてきており、弱点のない汎用モニターです。ゲーム以外にも使う場合はIPSが優秀です。

迷ったらコレ!

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harukin

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