eスポーツとは
eスポーツ(eSports)は、コンピューターゲームを使った複数人での対戦を指します。ファミコンで1プレイヤーと2プレイヤーが対決するゲームはeスポーツと呼べます。イメージしやすいのが格闘ゲームや、サッカーゲームの対戦などが一般の方にもイメージしやすいかと思います。
2018年頃から「eスポーツ」と言う単語が、急激にテレビなどで取り上げられるようになり、ちょっとした賑わいを見せています。しかし、まだまだ言葉だけが独り歩きしてる状態で中身が付いてきていないのが現状です。
https://youtu.be/f7TO0zUOGHw
マイボイスコムが2018年7月に行った「eスポーツに関するアンケート調査」では、一般の人がほぼ興味なしとの結果も出ており、普及するにはまだまだ時間が掛かりそうです。
■eスポーツの認知に関してのアンケート結果
eスポーツについて「どのようなものか知っている」は18.5%、「名前を聞いたことはあるが、どのようなものか知らない」は25.4%で、これらを合わせた認知率は43.9%となっており、8割の人が知らないのが現状です。認知率は、男性若年層で高く、男性10~30代では各7割です。男性10~40代では「どのようなものか知っている」が各3~4割となっています。直近1年間にゲームをした人では6割の認知率、ゲームをしていない人では3割強です。
■eスポーツに対する興味度
興味度で言うと、少しでも興味がある人が5%程で、95%はほぼ興味ないと言う結果も出てますので、盛り上がってる感はありますが、現実はメディアや一部のファンのみといった感じです。
≫ https://myel.myvoice.jp/products/detail.php?product_id=24009
日本における「スポーツ」の定義問題

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スポーツと言えば、野球、サッカー、陸上競技、格闘競技など、体を動かす競技を「スポーツ」と言う定義になっております。体を動かさないゲームを「スポーツ」と言うのは間違っているとする、否定的な意見が非常に多いです。この言葉の壁は、想像以上に大きな壁だと個人的には考えております。しかも、大半は否定から入って門前払い状態なので、これを覆すには数十年の歳月が掛かるんではないかと思ってしまうほどです。逆にスポーツという言葉を外した方が、すんなり受け入れられるの様な気もしないでもないです。
スポーツは「競技」と言う意味があり、実際には体を動かす競技以外もスポーツと言えます。
大きく分けて3つあるスポーツ
スポーツと言っても、実はチェスなどもマインドスポーツのジャンルに含まれた歴としたスポーツです。
フィジカルスポーツ | マインドスポーツ | エレクトロニックスポーツ |
---|---|---|
野球、サッカー、陸上競技、格闘競技など身体的なスポーツ | チェス、将棋、囲碁、ポーカー、麻雀などの思考的なスポーツ | Fortnite、League of Legends、ストリートファイターなどの電子的なスポーツ |
eスポーツの市場規模

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2017年は700億円以上、視聴者数は3億3500万人となっております。
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年(予想) | 2020年(予想) |
---|---|---|---|---|
520億円 | 700億円 | 990億円 | 1200億円 | 1500億円 |
- | 3億8000人 | - | - | 5億人 |
下記リンクに市場規模マップがあるので、それを見るとイメージしやすいです。家庭用ゲーム機が3200億円、ソーシャルゲームが5600億円、ゲームセンターが4000円億円となっております。
eスポーツがオリンピックの正式種目になる?

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eスポーツはオリンピックの正式種目として承認されるように動いているようです。2024年のパリ夏季五輪にも採用されるかもと騒がれてますが、eスポーツと言っても、様々なジャンルがあるので、どのジャンルのeスポーツが採用されるかは不明です。そもそも、どのジャンルのゲームをオリンピックの正式種目とするのかも決まってないのに、オリンピックで採用されるとは個人的には考えづらいです。
eスポーツがオリンピック採用ではなく、League of Legends、オーバーウォッチがオリンピックに採用されるかも的な内容でないと正式種目となるのは難しいと思います。2024年のパリ夏季五輪の追加種目は2020年12月に理事会で正式決定がくだされます。
2022年のアジア競技大会では正式種目
アジアオリンピック評議会とAlisportsは、中国・杭州にて開催予定の2022年アジア競技大会でeスポーツを正式種目として扱うことが決定しています。採用タイトルは下記の6タイトルです。
- Arena of Valor(モバイル、MOBA)
- Clash Royale(モバイル、RTS)
- League of Legends(PC、MOBA)
- StarCraft II(PC、RTS)
- Hearthstone(PC&モバイル、カード)
- Pro Evolution Soccer 2018(PS4、スポーツ)
人気のLOLはありますが、FPSはありません。CS:GOなどは人と人が銃で撃ち合うので採用は難しい感じです。FPSではオーバーウォッチが可能性あるタイトルといった感じでしょうか。
教育現場に広がるeスポーツ

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ノルウェーの高校ではeスポーツを選択科目として選べる取り組みも始まっています。ずっとゲームをするだけではなく、反射神経や、体力アップなどの身体的な運動も混ぜて、行っていくようです。
日本でもeスポーツに特化した専門学校「Team e-sports college」が登場しております。プロゲーマーの育成だけだはなく、マネージャーやイベントスタッフ、実況などのeスポーツに欠かせない裏方のプロを目指すコースもあります。
プログラミングが必修科目になる時代ですので、eスポーツも必修科目として採用される時代も近いかも。
日本におけるeスポーツ普及への課題

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- 高額賞金が出せない問題
- スポンサーが集まりにくい
- ゲームとなると大人たちはネガティブなイメージを持っている
- スター選手の不在
- PCゲームが普及してない
あとがき
任天堂やソニーなど家庭用ゲーム機を出しているメーカーが日本にあるにも関わらず、まったく浸透してないeスポーツ。韓国や中国などに大きく差を広げられながらも、ようやく動き出してきた感があるので、日本でもeスポーツがもっと普及していくと予想されます。競技人口としては多いと思うので、オフラインのイベントや高額賞金の大会など、海外のイベントを踏襲して盛り上がっていきたいところです。
日本でもeスポーツが浸透してきているのは間違いないです。