いよいよ発売されるPS5ですが、こちらは前作PS4を大幅に上回る性能を備えたゲーム機となっております。このPS5の性能を最大限引き出すには、既存のテレビではダメだったりするので注意が必要です。既存のテレビでも映して遊ぶことは出来ますが、より美し、より滑らかに表示させるには、それに対応したテレビも必要になってきますので、どんなテレビを選べば良いかをここではご紹介します。
4K出力
まずはこの4Kと表記されているリストが候補になります。最近のテレビで大型の物であれば4Kには対応しているので、大体のテレビはクリアーしていると思います。4Kと言うのは、解像度のことで4K=3,840×2,160になります。主流だったフルHD=1,920x1,080の約4倍、高画質になります。対応してるテレビには4Kと書かれているので問題ないでしょう。下記の様な表記です。各社でロゴデザインは異なります。
8K出力
4Kの2倍!8K出力にも対応しておりますが、実際に8Kで動作させるのかと言うと、多分ですが4K以下のものをアップリンクして8Kに見せるだけなので、さすがに8K対応のテレビを選ばなくてもいいです。値段なども相当高くなってしまうのと、非常にコスパが悪いです。
現状、8Kで120hzに対応してるテレビ
HDR技術
HDRはHigh Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称です。従来の”輝度”では、明るい所は白飛びし、暗い所は黒で潰れしまっており、人間の目で見るものとだいぶ違って見えておりましたが、この”輝度”の幅を上げることによって、明るい所の白飛びを抑えて、暗い所は黒の潰れを抑えます。輝度を上げることにより、より人間の目で見たものに近い感じで見れるようになります。これにより画面がより綺麗に、人間の目で見た時に近い感じになります。
実はゲームソフトの方もHDRに対応した物が必要になりますので、全てのゲームがHDRで綺麗になることはありません。
HDRにもいくつか種類がありますが、HDR対応としか書かれてないので、どれに対応してるかは不明です。でも、HDR10がUltra HD Blu-rayに対応しているとのことなので、HDR10 に対応しているかをしっかり確認しましょう。
今からテレビを買うなら絶対に必須の項目です。HDRとしか表記されてない場合が多いと思いますが、念の為HDR10に対応しているかをちゃんと確認しましょう。基本的にHDR10には対応しているはずです。
HDR10
「HDR」の規格のひとつ。Ultra HD Blu-rayで使用されています。
ドルビービジョン
輝度をシーンごとに設定することができ、HDR10より優れてるとされています。
HLG、Advanced HDR、HDR10+
NHKが絡んでるHLG、LGのAdvanced HDR、アマゾンとサムスンのHDR10+など、他にもいっぱいHDRの規格が乱立しています。
とりあえず、HDR10に対応してればいいのかな?知らんけど・・・
最大120FPS、120Hz出力
PS4などは60hzまでなのと、今までのほぼすべてのテレビが60hzまでだったので、コンシューマーのゲーマーにとっては一番理解されてない部分かもしれません。
今までの60hzとPS5の120hzで何が違うの?
簡単に説明すると、1秒間に表示される画像の枚数です。今までは1秒間に60枚の画像が使われてましたが、PS5では1秒間に120枚の画像を表示させることができます。これにより、キャラクターの動きがより滑らかになったり、アクションゲームでの視認性などが上昇します。
特に対戦系のFPSゲームに関しては、60hzでプレイしてるユーザーと120hzでプレイしているユーザーとでは圧倒的に120hzの方が有利です。PCゲーム業界の現状では144hzが最低ラインとなっており、この数値をキープする為に画質を下げたり、性能の良いビデオカードに買い替えたりなど普通にしてます。
120hz出すには、対応したテレビが必要
120hzで滑らかになるかと思いきや、テレビが120hzに対応してないと結局60hzになります。じゃあ、120hz対応のテレビを買うかと思いきや、120hzに対応したテレビはほぼありません。
現状、テレビなんて60hz出てれば問題ないので、120hzに対応したテレビなんでまだありません。対応していたのが、上記でリンクしたブラビアや下記のシャープなどになります。
PS5の為に120hzのテレビを買うべきか?
結論から言うと、買わなくてもいいと思います。理由は対応しているかと言って、すべてのゲームが4K/120Hz出るかと言うと、そうではないかと思います。特にAAAタイトルなどは4K、60FPSが性能的に限界かと思います。4K/120hzのゲームなんて相当限られたものしか出ないかと思います。ガチのゲーマーでない限り120hzは必要ではないし、ガチのゲーマーなら120hz対応の24インチ辺りのPCディスプレイがベストです。リビングに置く50インチ前後の大画面でゲームを楽しむなら60hzで問題ないです。
120Hz必要なのは、対戦型のFPSゲームでガチで挑戦するプレイヤー以外は、そこまで重要度は低いです。
倍速駆動とは違うのか?
倍速駆動は60FPSしかない映像を120FPSに伸ばして、空いたフレーム間をテレビ側で保管する機能です。PS5の120FPSは120個全てをPS5側で出力します。
倍速機能とは
倍速駆動と似た言葉ですが、こちらの倍速機能はフレームとフレームの間に黒を挟むことで、残像を軽減する機能です。倍速駆動と倍速機能ではどちらがキレイに見えるかと言えば、倍速駆動の方が断然滑らかに見えます。
FPSとは
ファーストパーソン・シューターの略ではなくて、今回は「Frames Per Second」フレームレートの略です。フレームレートとは、1秒間に処理しているフレーム数(静止画像数)である。この数値が多い程、1秒間辺りに映し出されるフレーム数が増えるので滑らかに映ります。アニメや映画は24コマ(フレーム)で撮影されてます。 このFPSは基本的にPS5の処理能力に依存します。
リフレッシュレートとは
ディスプレイが1秒間に何回リフレッシュして書き換えているかと言う数値になります。60hzなら一秒間に60回書き換えが行なわれており、120hzなら120回書き換えが行なわれています。当然リフレッシュレートが高いディスプレイの方が滑らかに見えます。 以下に60hz、144hz、240hzの違い比べた動画があります。通常再生だと分かりづらいですが、スローモーション時の映像は鮮明に違いが分かるかと思います。あとデスクトップのカーソルの動きなども非常にわかりやすいです。
ゲームモードVRRとは
可変リフレッシュレート のことで、ソースとディスプレイを同期してくれます。スタッター(カクつき)とテアリングを削減する機能です。PCではG-SYNCやFreeSyncといわれるヤツです!こちらの対応も非常に重要となってきます。しかし現状対応しているのがLGのテレビ一択となっております。
詳しくは下記ページの書いてあります。
ゲーマーなら知っておきたい!V-SYNCとG-Syncと144Hzについて!
続きを見る
既存のHDMIケーブルを流用するな‼
最後に意外と大事なところですが、HDMI2.1に本体とテレビが対応してるからと言って、既存のHDMIケーブルで繋げてもVRRとか120Hzは出ません。ちゃんとHDMI2.1に対応したケーブルが必要になりますので、注意が必要です。
PCモニターを買うときの注意点!
4Kの120hzではなく、2Kの144hz辺りがPCでは主流で値段も手頃になってきてますが、2Kの120hzで表示するとかが「EDID」の問題等で出来なかったりするようです。フルHDでも120hzでないなどの報告も出ています。スペックを満たしているかと言って安易に買うと失敗する可能性があります。なので、PS5に対応と謳っている製品を購入することをオススメします。スプリッター買ったりEDIDを偽装するHDMIのダミープラグなどを使えば出来るなどの話はあります。
まとめ
以上、PS5でテレビを買い換えを検討してる人の参考になったらなと思います。
- 4K出力を選ぶ
- HDR10に対応しているか確認
- 一般の人には120hzは不要
- ゲームモードVRRに対応
- HDMIケーブルは2.1に対応したケーブルを使用する
ベストTVはコレ!
上記の要件に対応してるのが、2020現在ではLG一択となります。ソニーなどの日本メーカーは120FPSに対応していますが、VRRに対応してないっぽいです。しかし、LGの唯一しっかり対応しています。LGの2020年モデルなら結構対応しているので、他のサイズでも大丈夫なものなどがあります。公式ページで大々的に載ってるので、力の入れようが違います。
VRRやHDR、120FPSなどPCモニター界隈では、随分前から言われてきてることなので、そこで培ったものが生かされてる印象です。