eスポーツがまだまだ盛り上がらないのには観戦が難しい問題があるのではないのかと考察してみました。
ボールがない問題
一般的なスポーツはテレビで見ていても追うのが簡単です。サッカーや野球などはボールをカメラで追い掛けるだけで、ほぼすべての状況が分かり、見てるこちらは安定してみれます。ボールさえ追っていれば良いところはすべて見れますし、展開などについても把握することが出来ます。
一方、eスポーツを代表するLOLなどのゲームは、サッカーや野球などに共通するボールがありません。序盤は各プレイヤーが3つのレーンに別れて各自で敵と対峙して戦っていきます。そうなると、カメラを3つに分けて追わないといけなくなります。だからと言って、3分割画面を見ながら観戦すると、どこに目をやって良いのかわからず、非常に見づらいまま長時間見ないといけません。現在の試合ではカメラ1つで、操作は実況者が行ってたりします。実況者が見たいところと、観戦者が見たいところが違かったりするので、見づらい部分があります。またカメラの視点が一瞬でワープしてどこのカメラが飛んだのか、分からなくなったりするのも、観戦しづらい部分です。
格闘ゲームなら、プレイヤーも観客も同じ1つのカメラ視点で見るので問題ないのですが、人気のゲームは軒並み、この問題が立ち塞がります。プレイヤー1人1人がボールになるので、この問題は意外とeスポーツの弱点かもしれません。
ゲームの中のキャラ特性問題
人間同士でやる、スポーツの場合は個々の能力差に多少違いがあるだけで、みんな似たような能力のみで対戦します。一方、ゲームは人間VS人間なのですが、動かすのは自分ではなくゲームの中のキャラクターです。このキャラクターの能力が、キャラクター毎に違い過ぎるのが問題です。動きは遅いが、大型で一撃で敵を倒せる様なキャラクターがいるかと思えば、自分の姿を消して背後から忍び寄ってくるキャラクターなど、何もかもが違うキャラクターが数十体、数百体出てきます。
一見、色々なバラエティー溢れるキャラクターは人間のスポーツにない、魅力に見えますが、これが一般の知識のない人から見る大問題です。
特殊能力VS特殊能力なので、見てる側は各キャラクターの特殊能力をすべて覚えて、不利有利などを頭に叩き込んでないと、何が何だか分からない点です。スポーツのサッカーとかなら生身の人間VS人間なので、身体的な能力以外に違いはなく、特殊能力がないので分かりやすいです。
あとがき
この様に、知識のない一般の人に見てもらって感動を与えるのは意外と難しいのがeスポーツかもしれません。分かる人が見えれば、対人戦は盛り上がるのですが、これに一般の人が付いてくるかと言うと難しい部分があるんではないかと思います。逆にこう言った対人ではなく、スーパーマリオブラザーズのタイムアタックなどRTAと呼ばれる物の方が意外とシンプルで盛り上がるんじゃないのかと思ったりもします。